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No.1237 フィンランドの教育制度に学べ(8)


バスレーンは厳しく守られる 5日(金)曇り。文科省がようやく動き出した気配だが、全く期待はずれである。詳細はまだ明らかではないが、教員養成課程で、学部4年修了後1年の教育実習を義務づけるということらしい。ドイツやフィンランドのように資格をなぜ明確に修士としないのか。

 教育実習をのばすことには賛成だが、教員の研修制度見直しとセットでなければ意味がない。初任研や年次研を廃止し、教員の自主研修を自由化して就職後も大学や専門機関での自由な研修を認めるのでなければ経費の無駄遣いのカットにもつながらないではないか。

 もう一つは全国学力テストを抽出化(30%も!)したにもかかわらず、抽出外の6割もの学校が希望し、73%もの学校が参加するという。日本人がいかに学力を点数で計る見方にいかに毒されているかが明白になった。福田氏の著書3冊目に入った。

Howickには幕末に郵便局が「子どもたちに『未来の学力』を」という本である。ここに世界一の学力を誇るフィンランドの学力観やフィンランドの学校の実情が詳しく紹介されている。英米日の学力観とフィンランドを中心とするOECD諸国のそれはまさに対極にあるというのである。

 フィンランドを「世界一」にした教育とはどんなものか。フィンランドはなにより「教育者の質」を重視している。教師の育成は5年間の修士課程で教師になってからも専門家としての勉強が求められる。自主的な再研修(本人の希望)でモチベーションをあげる。

 「全く努力しない教師もいるのではないか」との質問の答えは「それでは毎日子どもと親からいろいろと注文をつけられ、やっていけなくなり、自分から辞めるでしょう」だったとか。日本のように教師を信用せず、夏休み中でも出勤を強要する国とは違うのだ。

踏切のような歩道では絶対一時停止 教師の自主性を保障するということは具体的にどういうことか。先ず日本とは全く逆で国の教育管理権限を最小限にし、地方自治体と学校、各教師に教育の権限を委譲している。教育行政は学校の条件整備や教員が能力を発揮できるよう援助することに徹している。

 教育の基本は序列をつけることではなく、一人ひとりの発達を支援するとのコンセンサスの下で16歳までは選別をしない。競争やテストで学習を強制しない。あくまで自ら学ぶことが基本。グループ学習、教え合いが重要視されている。

 学力調査はあるが5%の抽出で、地域によって不利益がないかどうかを調べるもの。結果は子どもと教師を支援するためにのみ使われ、日本のように公表して競争を煽る道具にすることは強く否定されている。教員の人事評価制度もない。
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昨年12月からニュージーランドのオークランドにロングステイしながら、NZからみた日本の政治のおかしさ、特に社会保障や教育、原発等について問題提起をしています。
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